年齢:83歳 男性
健康状態:
3年前、心筋梗塞を発症。発症後すぐにPCIが施行され、大事には至らなかった。禁煙と軽い運動で再発予防を心掛けている。
【日々の楽しみ】
カメラを手に、近所の野山を夫婦でのんびり散策しているとき。
アクティブシニアのいま
年齢:77歳 女性
健康状態:
家系的に血圧が高く、40代後半から降圧薬でコントロールしている。料理には積極的に酢や香草を用いることで、減塩を心掛けている。
【日々の楽しみ】
TVドラマを見ているとき。ドラマをきっかけに孫との会話が弾むとき。
かかりつけ医とアクティブシニア患者さん
年齢:66歳 男性
健康状態:
40代で糖尿病発症。運動・食事療法で大幅な減量に成功し、インスリン離脱。経口治療が継続できるよう腎機能低下に留意している。
【日々の楽しみ】
地域の祭事の手伝いをしているとき。 長期休暇で集まった孫たちが、それらに参加して楽しんでいる様子を見るとき。
アクティブシニア患者さんの治療を考える
* 生きがい(喜び・楽しみ)を持つなど、毎日を自律的に過ごしている
** 心房細動患者であることを前提としています
「アクティブシニア」と呼ばれる元気な高齢者が増加している今、65歳以上を“高齢者”とひとくくりに捉えて治療方針を決めてしまってよいものでしょうか。本コンテンツでは、アクティブシニアの心房細動治療について考察した記事をご覧いただけます。
平光ハートクリニック 院長 平光 伸也先生より、診療所(かかりつけ医)における高齢心房細動患者の診療の留意点や、アクティブシニア患者に対する抗凝固療法の意義を中心にご解説いただいております。
高齢化率が上昇を続ける日本において、高齢者の医療はフレイルや認知症、要介護などを課題に議論されることが多い。一方で、一昔前と異なり趣味や社会活動を楽しむ活発な高齢者が増えているのも実情である。
そこで、こうしたアクティブな高齢者に注目し、心原性脳塞栓症を抑制するための治療の在り方を考える座談会を開催。抗凝固療法を含め非弁膜症心房細動(NVAF)治療を積極的に行うべき高齢患者とはどのようなケースか、各専門領域の先生方に討議していただいております。